福井県の越前市は、古くより刀づくりのかたわら、付近の農民のために農業用の鎌をつくったことで、刃物の名産地となりました。越前包丁の特徴は「二枚重ね」技法などの独特の工法による手仕上げです。
「二枚重ね」技法は、刃を二枚重ねたまま裏と表からハンマーで叩いて、鍛え形を作る方法です。二枚重ねで厚みが倍となることから、ハンマーで叩いたときの力がよくかかり、包丁の刃が薄くのびます。また二枚重ねで温度が下がりにくく何度も熱する必要がないため、製品に板むらができにくくなります。
「廻し鋼着け」技法は、刃先にあたる鋼(はがね)を片隅から全体を菱形に斜めにつぶしていくことから、薄く研ぎやすく丈夫な鎌の刃を作ることができます。これら独特の技法は、軽くて薄く、優れた切れ味が長く続く刃物を作り出しています。
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